GR1v/T-MAX100 |
翌朝タクシーに乗って、そこへ行ってくれと言うとハイハイと気前よく返事をした運転手は
どこからですか、こちらは暖かいでしょ、なんて気軽に話しかけてきて気分良く山の上のロープウェイ乗り場まで
乗せていってくれた。さてロープウェイ乗り場に着いて降りようとするとなにやら様子がおかしい。
ロープウェイの動いてる気配も無ければそもそも乗り場自体が開いてない。
料金を払いながらこれ営業してるんですかね?なんて運転手に話しかけるも、さあ・・へっへっへ
とか要領を得ない。ちょっと入り口まで、と降りて行ってみると予想は的中。
点検中だか改装中だとかでここしばらく営業は休止していたようだ。
こりゃ参ったなと振りかえると、タクシーはすでにUターンを済ませたところで、声をかける間もなく行ってしまった。
そりゃないだろおっさん、なんて呟くももうどうしようもなかった。
タクシーを呼ぼうかとも考えたが呼んだところでホテルまで戻るだけなのもずいぶん間抜けな話だ。
仕方ないのでiphoneの地図を見ながらぶらぶらと道路を歩いて降りだした。案外麓まではすぐに降りて行けて
さらにそこはちょうど関門海峡の下。大勢の観光客が並んだ大砲の下で写真を撮っていた。
そして橋の袂を見ると、関門トンネル人道とある。おお、これが!
テレビ番組で見たことがあったアレだ。出演者たちがカブを押して渡ったアレじゃないか。災い転じて福となす。
ちょっとテンションも上がった僕は海峡を眺めることもなく、まっすぐトンネルを目指して横断歩道を渡っていった。
0 件のコメント:
コメントを投稿