2015/08/05

淡水の島で 2

GF670/E100VS

うちの近くの山村で行われるひっそりとした祭りを毎年観に行っているのだけど、ある年、一眼レフを持った人々がたくさんやってきたときがあった。
やはりテレビで紹介されたからだったとおもうのだけど高齢のカメラマングループが2~3組きていたようだ。
祭りでは化粧を施し、彩り豊かな装飾をした子供たちが大きな輪になって踊る。お囃子は地元のご老人たちが生演奏する。
屋台もなにも出ない地元だけのひっそりとした小さな祭り。
そのカメラを持った一団は休憩時間に寄り添って休憩する小さな子供たちの前に陣取って真っ正面から無防備に撮りまくっていた。
はじめは声もかけない。一人が突然寄って行ってカメラを向けられて面食らう子供たちの表情を1メートルくらい手前から撮り始めた。
それを見た仲間がわらわらと寄って行って同じように撮り始める。数人で3人くらいの子供を囲んで真っ正面から撮り始めた。
そこで初めて一人が声をかける。
「ほら、こっち見て笑って。もっとニコニコして。もっとニコニコ笑って。」
笑う子もいる。戸惑ったまま笑わない子供もいる。
カメラマンたちは笑っている。田舎の子供の良い写真が撮れた!のだろう。
僕はただひたすらきもちわるかった。


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