KLASSE-S/RVP 100 |
朝、目が醒めた後もベッドでゴロゴロしていたが窓の外が明るくなってきたのを見て外へ出た。僕らの車だけがだだっ広い駐車場の端にぽつんと止まっている。その駐車場の隅に積まれた雪山のむこうはすぐに海で、つるつるに凍った道路に時折やってくる車があるもののその向こう側にあるドライブインらしき場所にも人の気配は全くなかった。暗くてよく解らなかったとはいえずいぶん寂しいところをキャンプ地としたもんだな、なんて考えながらぼーっとしていたらみんな起きてきた。おはよう、とお互い口にしたくらいでそれ以上は特に会話らしい会話もなく、やっぱりぼんやり景色を見たりトイレへ顔を洗いに行ったりしていた。
明るくなったところで車を出す。ずいぶん走ってようやくコンビニを見つけると朝食を購入。僕がおにぎりと味噌汁を買うとやさしそうな店員のおばちゃんが「おにぎりあたためますか?」と。その台詞であらためて北海道を実感。
すぐ近くの漁港へ車を停めて港を眺めながら朝食をとった。雪は降ってないが相変わらず鉛色の空。やっぱりみんな黙って食べた。たぶん感じていることは同じようなことだったと思う。
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