雪煙を上げてすれ違う
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KLASSE-S/FOMAPAN200 |
凍った天塩川を越えて海岸線に出ると景色は一変してゆく。
まず右に延々と続く風車の群を見て、さらに原野のなかを走ってゆくとやがてガードレールすらまばらになる。風はどんどん強くなっていくのに風を遮るものはなにもない。そのせいで僕らのあたまでっかちなキャンピングカーはますます歩みを鈍らせる。途中、トンネルのような形状で囲われたシェルターがあったがその重要性をまさに体感していた。
サロベツ原野と日本海を交互に、時折海から離れたりしながらも真っ白ななかを延々と伸びる道はまるで僕らの知っていた“日本”には見えない。僕らは言葉少なにこの景色を堪能していた。
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